2008年の日本移民百周年を成功させるために、ブラジル全国の各日系団体は、それぞれが計画している事業の実現に向け、解決の糸口をつかもうと奮闘している。
事業実現には市、州、連邦各政府をはじめ、企業や個人からの支援が重要となってくるが、マットグロッソドスル州カンポ・グランデ市、ドウラード市、サンパウロ州レジストロ市、ミナスジェライス州ベロ・オリゾンテ市、サンタカタリーナ州フロリアノポリス市などのように各方面からのサポートが期待できるところもあれば、そうもいかないところもまた少なくない。
サンパウロ州イーリャ・ソルテイラ市の日伯文化スポーツ協会がいい例だ。同団体は2008年までに40万レアルの予算の下、本部会館建設を計画し、市の承認まで得ているが、資金集めに苦慮していることから実現のメドがまったく立っていない。同協会のマコト・エンドウ会長は「建設予定地の面積を減らすなどして経費を削減する考えだ。この件について市とも話し合いを行っている」と述べた。当初、建設地の面積は1万3000平方メートルになるとされ、敷地内には、スポーツクラブのように運動施設、プール、合宿所などが完備される予定だった。資金面でも、市および個人からの寄付でまかなうという計画の下でプロジェクトは進められていた。
サンパウロ州北西部に位置するアンドラジーナ市とアラサトゥーバ市の日系団体もまた、同じ状況に置かれている。両団体は協力して文化センターの建設を計画していた。アラサトゥーバ日伯文化協会のクニオ・タカハシ会長は「文化センター建設は北西部を代表するプロジェクトでしたが、資金の問題で廃止になりました」としている。同プロジェクトの場合、建設予定地を市が寄付することを保証していたにもかかわらず、建設費用が集まらなかったため実現不可能となった。今後についてタカハシ会長は「協会の理事と話し合って、北西部全体というより、我々の市だけで実施するもっと小規模のプロジェクトにしようと考えています」と話している。
これに関しては、アンドラジーナ市も同じ考えだ。同市日伯文化スポーツ協会はすでに、数回にわたり会議を開き、市内で実現可能なプロジェクトに路線を変更しようとしている。ジャミル・オノ会長は、小規模に収める新プロジェクトは「箱物、もしくはイベント開催になるのではないか」との考えを明らかにしたうえで「2007年の予算の中に日本移民百周年を盛り込んでくれるかどうか市と相談していきたい」と述べた。