2007年3月8日
サンパウロ州教育局が日本文化教育プロジェクト
サンパウロ州教育局で2月27日、「Programa
Viva Japão」の調印式が行われ、マリア・ルシア・バスコンセーロス教育局書記、上原幸啓ブラジル日本文化福祉協会会長が調印に臨んだ。
「Programa
Viva Japão」は、州立学校の授業で、生徒に日系人のルーツ、日本文化、ブラジルと日本の繋がりについて理解を深めてもらうことを目的としたプロジェクト。教育局がブラジル日本移民百周年記念事業の一環として実施する。
上原会長は調印式の席で、ブラジルに渡った当時を振りかえり「彼ら(先駆者移民)は毎日のように小麦粉の袋で作ったボロボロの服を着て開拓地に働きに出ていたが、そんな状況の中でも、子どもたちをちゃんと学校に通わせていた」と日本移民の努力が無駄ではなかったと語った。マリア書記は、クラスに必ず優秀な日系人の生徒がいる、と日系人生徒の学力の高さを称え「誰にでも、今までにそのような日系人のクラスメイトがいたはずだ」と語った。マリア書記は、日本人がブラジル社会にうまく順応した事実や、そのほか様々な要素が同プロジェクトを実施するための理由となったと説明する。
教育局は、3月から同プロジェクトへの参加を希望する学校を募り、10月までに活動を開始する予定。小中学校(Ensino
Fundamental)では童謡、折り紙、医学、武道、料理、スポーツ、漫画、アニメ、ビデオゲームなど、文化分野に絞った授業を設け、高校(Ensino
Médio)では主に、農業、テクノロジー、製鉄など、日系人が深くかかわっている分野に関する授業を行う。今年11月から12月には、同プロジェクトを通じて実施された最も優秀な活動を選出し、2008年4月から行われる各百周年イベントでその活動内容を発表する。同年7月から12月にかけては、サンパウロ州政府の広報紙でも取り上げられる予定。
マリア書記は、同プロジェクトの成功に自信を示したうえで、サンパウロ州内に5600校ある州立学校に対し、多くの参加を呼びかけている。「プロジェクトが終わる頃には最高の結果を出せることと確信している。プロジェクトには終わりがあるが、覚えたことはいつまでも残るだろう」。