2007年3月16日
日本では百周年よりも代理処罰
【シンチア・ユミ/NB】
ブラジル日本移民百周年に対し、日本政府の支援が期待されるなか、先日、西林万寿夫・在サンパウロ総領事が日本に一時帰国した。
しかし、現在日本では、2005年11月にレストランオーナーを殺害し、ブラジルに帰国逃亡したとされるウンベルト・ジョゼ・ハジメ・アルバレンガ被告(35)の代理処罰が話題となっており、西林総領事は、日本におけるブラジルのネガティブイメージを確認するだけになった。
ブラジル日本移民百周年記念協会の松尾治執行委員長は、代理処罰の問題が百周年に対する両国間の対話の妨げにもなりかねないとしたうえで「日本のメディアは同容疑者の裁判のことだけを取り上げており、西林総領事が百周年の話をできる雰囲気ではなかった」と事情を説明した。
一方、同件が百周年における日伯の協力関係を妨害する可能性を否定する在サンパウロ総領事館の楠彰政務担当領事は、まもなく百周年協会が最終予算案をサンパウロ総領事館を通じて日本政府に提出するとし「日本政府が箱物事業を支援しないということはすでに明らかになっているが、そのほかの事業については何も決まっていない。外務省はまだどういったプロジェクトが案件になっているのか知らない」と述べている。
また、百周年記念行事の広報も兼ねて、日本を訪問している松尾委員長は、訪日前のインタビューで、日本政府以外に日本企業などの百周年支援にも期待しているとし「例えば、福岡では百周年記念行事を支援するNGO団体が発足している。日本に行った際には関係者と会って、どういった活動が行われているのかを聞く予定だ」と語った。