サンベルナルド・ド・カンポ市のアルモニア学園は24日、校舎改築記念式典を行い、日系団体関係者や同校OBらが参加した。
54年近い歴史を持つ同校の拡張工事計画は、140万レアル(約9000万円)の予算を必要とし、その半分はOBらを中心とした寄付金で集められた。計画では1000uの建設予定地に3階建ての幼児教育施設が建設される。
2008年の日本移民百周年記念事業に含まれる同拡張工事は、来年9月に完成予定。和田忠義アルモニア教育文化協会会長は「来年の百周年祭まで既に秒読み段階に入っており、常に時間との戦いです」と語る。
アルモニア学園は、サンパウロ学生の友協会(Sesp-アルモニア教育文化協会)により管理、経営されており、1953年に学生宿舎として活動を開始した。建物には22の教室と図書室、食堂、台所があり、44人の寄宿生が生活できた。同学生寮から巣立った日系リーダーも多く、第1期生からはブラジル住友銀行(現三井住友銀行)支店長のソネハラ・トシオ氏がいる。
同学園の成長を見守り続けた元寄宿生らは、アルモニア学園に対し感謝の気持ちを表した。「我々はアルモニア学園の最初から3期までを努めた。最初は田舎に住む日本人移民の学生を受け入れる寄宿舎として、その後90年代には教育センターとして認可され、現在はブラジル人子弟に日本文化を普及拡大するのを応援していきたい」と渡部和夫氏。同氏は1954年の入寮生33人のうちの1人で、日系人として初のサンパウロ州高等裁判所判事を務めた。