【NB編集部】日本移民記念館と日本庭園−2月15日にミナスジェイラス州で行われた同州の百周年オープニングセレモニーで、同州主催の記念プロジェクトが発表された。中でも目玉となるのが、州都ベロオリゾンテ市内にある公園に建設される日本移民記念館と動植物園に造成される日本庭園だ。両プロジェクトは、6月のオープンを目指して、現在工事が進められている。
日本庭園は、ブラジルで20年の実績を持つ日本人造園家・<家田はるほ氏によって造成が進んでいる。動植物園の敷地約5千平方メートルに、茶室、滝などを造り、池には錦鯉を放つという。
日本移民記念館は、建築家のグスターボ・ペンナ氏とマリーザ・マシャード・コエーリョ氏が指揮し、面積400平方メートルの建物を建設する。建物近くには、ブラジルと日本を隔てる海をイメージした池と両国の親睦を意味する橋を架けるという。
<同州国際局のルイス・アントニオ・アサイデ氏は、州を挙げて期間内の工事完了と決定した条件での履行を全面的に支援すると強調した。「我々は今回の記念事業の成功を約束する。現在進行中の両プロジェクトは、日本との友好関係を表すものとなるだろう」(アサイデ氏)。
このほかにも、ミナス日伯文化協会の講堂の落成式が今月行われ、5月には、ウジミナス製鉄所近くにあるイパチンガ日本文化協会の開所式も予定されている。記念プログラムには建設プロジェクト以外にも、農産物の展示会や、凧揚げ大会、和太鼓ショーや、同州における日本移民史の出版も含まれている。
ミナスジェライス州における日伯経済関係
ウジミナスがけん引
ミナスジェライス州における日伯関係は、50年代から大きく発展した。1958年、日伯両国の合弁事業、ウジミナス製鉄所が操業を開始、日本企業による戦後初の海外大型投資だった。最近では昨年7月に、住友金属工業が、石油や天然ガスの掘削・輸送に使う鋼管で世界2位のフランスのバローレック社と合弁会社Vallourec
& Sumitomo Tubos do Brasil Ltda.<を設立、投資額は16億ドルにのぼった。
2007年のミナスジェライス州における鉱産資源の対アジア輸出は、1億360万ドルとなっており、同州の産出量の5・64%に相当する。対アジアにおいて日本は、中国に次いで2番目の市場となっている。
鉱産資源を含めた同州の対日本輸出は2007年、前年比2・41%上昇した。ブラジル国内全体でみると、ミナスジェライス州は日本にとって輸出2位、輸入5位の相手先となっており、経済的に重要な位置を占めている。