文房具屋の印刷係(コピーオペレーター)をしているアンドレは、向かいのビルに住むシルビアに恋心を抱いている。彼は小心者で口ベタなうえ、マンガを描くのが趣味といういわゆるオタクタイプ。それに対しシルビアは服屋の店員をしている今どきの女の子。
アンドレはシルビアになんとしても近づこうと双眼鏡を使って部屋をのぞいたり、街で尾行したりするが、なかなかデートに誘えない。やがて彼女を振り向かせるにはお金が必要だという結論に至る彼は、文房具屋の印刷機を使って偽札を作ることに。そこから、安月給で平凡に暮らしてきた孤独な青年のドタバタ劇が始まる。
主人公が恥ずかしがり屋という、ラテン気質のブラジル人のイメージからは一味違ったキャラに設定されており、彼の言動そのものがこの映画の魅力につながっている。いったん話が動き出すとストーリーがトントン拍子に進むところもそうだが、随所で発想や展開にブラジルらしさがうかがえる。