【キネブラ】Vol.11 マンゴーイエロー(Amarelo
Manga)

バーで働くリジアがベッドで目覚めるところから物語は始まる。リジアは下品な客が集るバーの仕事に日々我慢の限界を感じていた。夜まで働いては寝て、朝起きてはまた働いての繰り返し。
夢のない生活を送っているのは彼女だけではない。オンボロ宿「ホテル・テキサス」に住む人たちもまた退屈な生活を強いられている。死体マニアのイザアキ。ひどいぜん息持ちのアウロラ。住民の料理を担当しているゲイのドゥンガ。そしてとりおりホテルに肉を運んでくるウェリントン。それぞれみんな叶うことのない願いを抱えながら、どうにもならない一日をなんとかやり過ごしている。
主人公を特定せず、一つの映画の中でいくつものストーリーを絡ませている。最近これと似たような手法で撮られた作品は珍しくなく、その多くが各ストーリーが明確な結末を向えないまま終わるという点で共通している。この作品も決して例外ではない。分かり易いストーリーやすっきりしたエンディングを期待する人より、どちらかというと各登場人物のキャラや彼らのやり取りに興味を見出せる人にオススメしたい。
原題 Amarelo Manga
監督 クラウジオ・アシス
出演 マテウス・ナッキテルガエーレ
ジョーナス・ブロッキ
ジーラ・パエス
レオーナ・カバーリ