2007年7月23日
日系人は日本の未来映す鏡=日系人合同大会基調講演
[NB編集部]
『第14回パンアメリカン日系人大会』と『第48回海外日系人大会』合同大会が7月18日から21日まで、サンパウロ市を中心に開催された。大会の中核となる19日の代表者会議では、日系人は安倍政権が打ち出した『イノベーション戦略25』に描かれる理想像に近いと位置づけられ、その存在意義を示し続ける必要があると強調された。
19日の代表者会議では、塚田理事長に次いであいさつした西林万寿夫総領事が「代表者会議は今大会の中核となる」と位置づけ、上智大学の堀坂浩太郎教授は『イノベーションの時代 ニッケイを知のパイプラインに』と題して基調講演した。
堀坂教授は「1957年の第1回海外日系人大会は、戦後世界の孤児≠ニなりかけていた日本を救うために送られた南北アメリカの日系人による『ララ物資』救援(ブラジルからは当時の金額で2億円相当の物資が送られた)に対する感謝の意味で開かれた」と説明、海外日系人は「日本の窓口=vとして、「その存在意義を示し続けていかなければならない」と強調、海外日系人は「お客様」から「主役」となりはじめたと日系人を位置づけた。
また日系人は移民、移住者だけではなく海外に移住した日系企業の駐在員とその家族なども含み日系社会は「多様化」していると分析、日系人のアイデンティティーは「重層的かつ流動的」と見る。
同教授は2025年をめどに立案された日本の政策『イノベーション戦略25』について解説。日本伝統の『縦社会』はグローバル時代の価値観とは相容れず、むしろ不利に作用し、創造的破壊であるイノベーションの可能性を減らすので変革する必要がある、と日本の政策立案者は考える。この考え方は日系人が日常的に経験してきたことで、日系人は日本の『イノベーション戦略25』が理想とする人間に近いと、同教授は結論づけた。
代表者会議ではシニア16人、ユース(青年)14人が発言。ユースの参加がマンネリ化した日系人大会に新風を吹き込んだ、と評価する参加者の声が多く聞かれた。
20日は日本移民が開いたレジストロ市を訪問、21日は世界最大規模のブラジル日本都道府県人会連合会(松尾治会長)主催の『日本祭り』を見学した。
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