元日本留学・研修生が制度に好評価
【シルビオ・ムトウ/NB】
元留学生、研修生らは、日本で学んだ経験をブラジルで発揮できると評価している。しかし一方で都道府県が実施する県費研修・留学に対する補助金は、財政難を理由に減額の一途をたどっている。
元留学・研修生OB会(Asebex)の調べによると、過去に県費留学、研修に参加した184人のうち80%が、日本での経験が人間としての成長に大きな役割を果たしたと回答している。職業に関しては60%以上の元留学生、研修生が技術を学ぶという面で得がたい貴重な経験が出来たと評価している。
ジェニー・サヤカ・コマツさんも評価する1人。サンパウロ大学で理工学を学び、愛知県人会による県費留学の資格を得ることが出来たコマツさんは、97年に日本に渡った。1年間の留学期間中、コマツさんは豊橋技術科学大学のエコロジー工学科で学んだ。講義を受ける以外にも、豊橋ゼロエミッション化(企業の資源利用の最適化と環境への排出を最小化すること)についての調査を実施した。技術分野においては2国間に大きな開きがあることも知った。「技術的な部分で、ブラジルは日本に数年遅れているのを感じました」とコマツさんは話す。
コマツさんが留学中に学んだことで一番重要だったことは、商談をするということだった。「商談に関しての技術専門用語をたくさん覚えることが出来ました。現在、私はその経験を生かすべく、日本の顧客を持つ企業に勤めています。同僚が日本語をより理解するための手助けもします」と話す。
フェリッペ・タダシ・タニさんも元研修生の1人で「日本はとても素晴らしい国です。各部署での役割がきっちり決まっていて、それが見事に機能していることに驚きました。皆きちんとそれぞれ意見を持っていて、しかもお互いが尊重しあっているところが大変良かったです」と日本を絶賛する。彼は製造技術とシステム技術部門について岡山で学び、ブラジルのそれよりはるかに上回る日本の目覚しい技術進歩に感銘を受けたという。
フェリッペさんは、外国での生活は留学によって得られる最大の経験だとし「日本での研修生活は、私にとってブラジルでの職業意識を高めてくれました。私の経験は、帰国後の就職活動に大いに役立ちました」と語る。
ニッポ・ブラジルが実施した調査によると、2006年に都道府県人会が募集した留学・研修枠は、留学枠26人、研修枠33人だった。調査には46都道府県人会中、33都道府県人会が回答した。
留学・研修時の目的と現在の専門分野
Asebexによる調査によると、回答者の70%が留学・研修時の目的と現在の専門分野が同じだと答えている。
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留学・研修時の目的
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現在の専門分野
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人文科学 32%
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人文科学 39%
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理数系 37%
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理数系 41%
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医学 12%
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医学 14%
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生物学 9%
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生物学 2%
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芸術 2%
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芸術 2%
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日本文化 6%
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日本文化 記録なし
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環境 2%
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環境 記録なし
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農業 2%
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農業 記録なし
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Asebex調べ