第3回史料館会議−ネットワーク化具体化せず
【NB編集部】
第3回史料館会議が9月19、20日、サンパウロ市の国際協力機構(JICA)サンパウロ事務所で開催され、ブラジル日本移民百周年記念事業、史料館間のネットワーク化について話し合われたほか、各種講習会などが行われた。会議にはサンパウロ州、パラナ州から9地域の関係者が参加した。
昨年から引き続き議題となった史料館ネットワーク化。ブラジル日本移民史料館の大井セリア館長からは「最も危惧しているのは移民史料の喪失。ネットワーク化によって、直接間接問わず、史料館間に技術的、経済的な連帯が広まり、お互いの機能が強化される」とネットワーク化のメリットが説明された。しかし、会議では参加者の賛同を確認しただけで具体的な話は持ち越し。具体化策はブラジル日本移民史料館とJICAボランティアが中心となって進めることになった。
ブラジル日本移民史料館の小笠原公衛学芸員(JICAシニアボランティア)の報告によると、2008年に計画されている移民百周年記念写真展開催と写真集出版は、ブラジルと日本両国でそれぞれ進められている。具体的に計画が進んでいるのは日本で開催される写真展で、JICAが窓口となり、来年2月中旬から10月下旬まで各地を巡回する予定。ブラジル側の写真展については、資金面で交渉が続いているという。写真集に関しては、両国とも出版社と交渉中となっている。会議では、写真展で展示される写真の選定に関して意見が求められたほか、各地が所蔵する写真の提供が呼びかけられた。
写真展向けの写真選定に関する話し合いの際、ブラジル日本移民史料館が所蔵する写真から選定した120枚前後の写真がスライドショーで紹介された。紹介中、歴史的な写真や写真に写った著名人などで盛り上がった一方、選定方法が日系コミュニティーに向けられており、日本での開催にあたっては注意する必要があるなどの意見が出された。
会議ではこのほか、史料館を建設、運営するにあたっての講習会が行われた。