【NB編集部】ブラジル日本移民百周年協会の執行委員長に専念するため、先月初め、松尾治氏が福岡県人会の会長を辞した。同氏は同時に、ブラジル日本都道府県人会連合会(県連)の会長資格も失った。これを受けて、今月末に開催される定期総会では、新たな「県連の顔」を決めることになった。
最初に手を挙げたのは、現執行部副会長で沖縄県人会会長の与儀昭雄氏。松尾氏の会長選辞退の意思を受けて、現執行部が水面下で交渉を続けてきた。立候補にあたって与儀氏は「現在の良好な財政状況を維持し、1世と2世の架け橋となる」と決意を語った。与儀氏が就任すれば、県連史上、初めての2世および沖縄県人会出身の会長となる。
与儀氏は沖縄県人会のほか、サンパウロ日伯援護協会(援協)、ブラジル日本移民百周年記念協会などで要職を務めており、さらに、沖縄県人会は今年8月、独自の百周年記念事業を計画している。ほかの公職との両立が課題となってくるが「(援協)の森口イナシオ会長からも協力を得ており、また県人会役員も支援してくれる」と語り、立候補するにあたっての障害はないとした。
与儀氏の対抗馬として立候補したのは、宮城県人会会長で2002年から2005年まで県連会長を努めた中沢宏一氏。2期4年間にわたって会長を務めた実績を強調する中沢氏は「フェスティバル・ド・ジャポン以外、県連は県人会をサポートする役割を果たしていない」と現執行部を批判する。マニフェストでは、県連がブラジルと日本の架け橋となるとして支持を訴える。
一方で中沢氏を取り巻く状況も多忙を極める。県人会長として、県人会55周年と七夕祭り(サンパウロ)30周年を指揮する立場にあり、七夕祭りに関しては他地域からも飾りの問い合わせがあるなど、今後ますます忙しくなる可能性がある。この点に関して、中沢氏は「県人会の役員がサポートしてくれると思う」と心配していないという。
県連の「新しい顔」は、今月27日(木)に開催される定期総会で選出される。シャッパの登録日は同月17日(月)。2シャッパが承認されれば、前回に引き続いて複数シャッパで争われることになる。前回は松尾氏擁するシャッパが、高知県人会会長の高橋一水氏のシャッパを破り当選した。