国士館センターの将来を検討
【シンチア・ユミ/NB】ブラジル日本文化福祉協会(文協)は、約10年前からサンパウロ州サンロッケ市に国士舘スポーツセンターを所有している。当初、25アルケイレ(約60ヘクタール)の広さを持つレジャー施設として、高い収益を期待されていたスポーツセンターだったが現実は厳しかった。
現在、同センターの管理は、3人の管理人が常駐して行っているが、管理人の給与や光熱費などが負担になっているという。昨年のセンターの収入額4万4千8百レアルに対して、支出額は11万6千3百レアルとなり、6万7千5百レアルの赤字となっている。
現在、国士舘センターは、文協にとって負担をかける「お荷物」になりつつある。打開策として、文協は検討委員会を設立し、将来の土地の有効活用と営利財産として独自の採算性を見直す。委員長の山内敦氏は「委員会はまだ設立されたばかりで、1回打ち合わせをしたのみ。今後の行動指針などについては、これから話し合っていく予定だ」と話している。
栢野定雄・国士舘運営委員長は「国士舘センターを売却することはない。センターは日本の国士舘大学から寄贈されているものであり、倫理と誓約の問題だ」と語り、売却の可能性を否定した。センターの現在の主な収入は、武道大会やマレット・ゴルフ、ボーイスカウトなどに対するイベント賃貸料となっている。しかし栢野氏は「運営を安定させるほどではない」と語っている。
現在、センター所有の土地が持つ可能性を検討するため、専門家が調査を行っている。新たな利用法としては、運動会会場、テニスコート、野球場での利用などが挙がっている。