課題も山積み
【NB編集部】ブラジル日本都道府県人会連合会(県連)の第42回定期総会が3月27日、サンパウロ市のブラジル佐賀県人会会館で行われ、役員改選の結果、沖縄県人会長の与儀昭雄氏のシャッパが承認された。与儀氏は県連史上初めての2世会長として、日系コミュニティーの主要団体の運営にあたる。
「皆さんと一緒に県連を盛り上げていきたい」−就任のあいさつで新会長は、組織内の融和を強調した。会員の多くを占める1世に対しては「日本との繋がりは1世にお願いし、ブラジルでの交渉は2世が担う」と役割を分担することで協力できると話し、自ら世代間の橋渡しを行う考えを示した。
前執行部を継承する形となった与儀新体制だが、課題も多い。県連内には、シャッパ提出期限まで対抗シャッパを模索していた宮城県人会長の中沢宏一氏をはじめ、前執行部に批判的な会員がおり、分裂した雰囲気が漂っている。与儀氏は総会後に行われた懇親会で中沢氏の元に寄り、協力を求めるなど融和体制の構築に努めているが、総会では提出されたシャッパの資格について疑問を示す会員や総会後の懇親会で早くも新執行部を批判する会員もみられた。
総会に出席した顧問の網野弥太郎元会長は、新執行部を前向きに評価したうえで「執行部は過去の経緯を説明するべき」とし、今年就任した県人会長らに県連が抱える課題について説明する必要を説いた。
新執行部は2008年の事業計画で県人会活性化、定款改正を検討する2委員会の創設を盛り込み、諸問題について解決策を模索する。4月には両委員会を立ち上げる予定となっており、与儀会長は「これから検討を始めるが、各県人会の意見を聞きながら慎重に進めたい」と語った。定款改正については、年内に結論を出す意向を示した。
ほかにも、2005年に行われた第8回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)でイベント会社から追加請求を求められ裁判で争っている問題や、2007年の第10回実行委員会のメンバー1人が業者から集めた出店料を納めていない問題など、新執行部には課題が山積みだ。
新執行部は以下の通り(括弧内は県人会名)。
会長:与儀昭雄(沖縄)、副会長(順不同):園田昭憲(鹿児島)、古田川英雄(島根)、加藤恵久(鳥取)、長友契蔵(宮崎)、矢野敬崇(大分)、福田康雄(熊本)、山田康夫(滋賀)、第1会計:杉本教雄(静岡)、第2会計:吉村幸之(佐賀)、第3会計:根岸健三(岡山)、第1書記:杉山エレナ(京都)、第2書記:野口圭三(長崎)、第3書記:菅原パウロ農夫男(香川)
監査役も決定
総会では、正監査1名、監査補3名の選挙が行われ、正監査に小松雹玄氏(秋田)、監査補に原島義弘(千葉)、豊田瑠美(愛知)、尾西貞夫(兵庫)が選出された。前期に監査補だった柿嶋昭三(新潟)、村田洋(神奈川)は自動的に正監査に昇格した。